どのようにPythonを学習するのか

学習の手順

Pythonを学習する前に、まずは目的を定めてください。ただ漠然と、「Pythonを学習する」という姿勢ではいけません。「Pythonを使って何を作りたいのか」が重要です。「データサイエンスに活用したい」「Webアプリケーションを作りたい」など、明確な目的を定めましょう。目的によっては、他のプログラミング言語の方が適している可能性もあります。例えば、スマートフォンアプリを作りたいのであればJavaなどの方が向いているでしょう。
次に、学習環境を整えます。公式サイトから実行環境をインストールして、ソースコードを記述するためのテキストエディタを準備します。使用するパソコンはどれでも大丈夫ですが、機械学習やデータ分析を行うのであればハイスペックな端末を用意してください。
学習環境を整えた後は、早速Pythonの文法を覚えていきます。学習サイトや参考書などを活用しながら、1つずつ丁寧に覚えてください。基礎の文法を覚えた後は、練習問題を解いていきます。この作業により、自分にどの程度の知識が定着しているのかを確認できます。練習問題は学習サイトなどに掲載されています。
Pythonの基礎を固めた後は、学びたい分野に特化した参考書を購入しましょう。例えば、AI開発に興味があるなら機械学習向けのライブラリの使い方を解説した参考書を選択する必要があります。不明点はコミュニティや質問サイトなどを活用して解決しましょう。
最後に、アプリケーションやシステムの開発を行います。自分の力で1から開発することで、実践的なスキルが身につきます。簡単な掲示板などを開発できるようになれば、ある程度の業務レベルに達しているといえます。また、アプリケーションやシステムの開発実績はポートフォリオに掲載できます。実績をまとめたポートフォリオは転職や営業活動の際に役立つでしょう。

学習時のコツ

Pythonを学習している最中に不明点が出てきたら、無理して次のステップには進まず前の単元に戻って確認しましょう。プログラミングは1つでも分からないことがあると、それに連鎖するように不明点が増えていきます。また、インプットだけでなくアウトプットも定期的に行ってください。参考書を読み進めるだけでは学習効率が悪いので、記載されているサンプルコードを自分の環境で実行するなどして、結果を確認してみましょう。そうすることで、知識が定着しやすくなります。
エラーが発生した場合の対処についても、解決方法をその都度記録しておきましょう。同じエラーが発生した際に、記録した内容を見返せばすぐに解決できる状態にしておくことが大切です。それが結果的に学習効率を上げることにつながります。