Pythonの生みの親はグイド・ヴァンロッサムという人物です。オランダ出身のプログラマで、数学と計算機科学の修士号を取得しています。大学卒業後にオランダやアメリカの研究機関で働き、Googleにも在籍していた時期があります。2006年にはDistinguished Engineerの称号を得ました。
彼がPythonを開発したきっかけは、大学卒業後に勤めたオランダ国立情報数学研究所時代までさかのぼります。当時、グイド氏はBASIC言語に代わる教育用言語としてABC言語の開発プロジェクトに関わっていました。このプロジェクト自体は成功しなかったものの、ABC言語の開発を通じて、Pythonを開発するにあたってのインスピレーションを得たとのことです。その後、別のプロジェクトにも参加しながら、「もっと使いやすいプログラミング言語があればいいのに」という思いが強くなり、1989年の12月にある種の暇つぶしとして開発を始めたのが、Pythonの原型になります。
Pythonというネーミングについても、上記で述べたABC言語が関わっています。ABC言語というネーミングには、「ローマ字の先頭三文字と同じくらいシンプルで分かりやすいもの」という思いが込められています。しかし、その思いと現実にはギャップがあり、開発は失敗に終わります。この経験から、「由来は深く考えない方がいい」と考え、人気コメディ番組の「空飛ぶモンティ・パイソン」から一部を取って、Pythonという名前をつけたのです。
Pythonが登場した1990年頃は世界各国でIT技術が大きく進化している時代でした。IT先進国のアメリカでは、1991年に高性能コンピューティング法(HPCA)が成立しています。この法律は、アメリカにとってコンピューター科学技術の発達は非常に重要であり、他国の技術向上に負けないよう、アメリカがリードしてIT発展に努めなければならないという考えのもとに生まれました。この時期には、Pythonをはじめとした軽量プログラミング言語が次々に生み出されています。
Pythonのシェアが大幅に拡大したきっかけは、2000年にバージョン2が公開されたことです。このアップデートによって様々な機能が向上し、あらゆる問題が解消されたことから、多くのプログラマはPythonに無限大の可能性を見出しました。2005年には、今やPythonの代表的なフルスタックフレームワークであるDjangoが誕生し、複雑なデータベース主体のWebサイト構築を簡略化することが可能になります。2009年にはBottle、翌年にはFlaskなど、続々とフレームワークが追加され、現在も開発効率は高まり続けています。
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